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JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社が運営する、JICベンチャー・グ ロース・ファンド2 号投資事業有限責任組合はリジェネフロ株式会社(本社:京都府京都市左京区、代表取締役:森中 紹文、以下リジェネフロ)へ出資を実行したことをお知らせいたします。
リジェネフロは、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)増殖分化機構研究部門の長船健二教授の研究成果をもとに2019年9月に設立されたスタートアップです。長船教授は胎生期の腎前駆細胞の一種であるネフロン前駆細胞の存在を世界で初めて発見したのを皮切りに、iPS細胞からネフロン前駆細胞を高効率に作製する技術の確立などに成功してきました。iPS細胞由来ネフロン前駆細胞は、動物実験において腎障害を改善する効果を示しています。リジェネフロはこの細胞を用いた細胞医薬の実用化に取り組み、慢性腎臓病を適応症に承認取得を目指しております。また、長船教授は早くから遺伝性腎疾患の病態モデルの作製にも取り組んできており、作製した病態モデルからの治療薬候補の同定にも成功しています。リジェネフロはこの有望な遺伝性希少疾患の治療薬候補の臨床開発への準備を進めてまいりました。まずは、特発性多発性嚢胞腎症(ADPKD)を対象とした治療薬候補の開発を先行させており、現在前期第二相臨床試験を実施中となります。
本投資の意義は、(1)難治性腎疾患に対する新たな医療ソリューションを提供することにより、透析等に苦しむ患者の生活の質の向上を図ること、(2)国内アカデミア発技術の社会実装とグローバル化支援を進めること、となります。
本投資資金により、リジェネフロの開発力強化とグローバル化を推進し、日本発・大学発のiPS創薬の産業化による日本社会および経済への貢献を支援します。
記載されている情報は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。