2025
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01
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08
KOMPEITOはユニークな施策で様々なバックグラウンドを持つ従業員のパフォーマンスを最大限引き出しています。取締役COOの好岡さんとパラバドミントン選手としても活躍する従業員の大山さんにお話を伺いました。
好岡 取締役COO(以下「好岡」):
現在は、「OFFICE DE YASAI(オフィスで野菜)」という事業がメインです。福利厚生のサービスとして、オフィスや事務所に冷蔵庫を設置し、定期的にサラダやお惣菜、フルーツなど健康的な食事をお届けしており、従業員の皆様は1つ100円などのお値段で商品をご購入いただけます。企業やホテル、クリニックなど業種を問わずご導入いただいています。従業員の皆様が健康的な食事にアクセスしやすい環境を作り、働き方の改善や健康経営に寄与していけたらと考えています。
JIC VGI担当キャピタリスト 別府(以下「別府」):
キャピタリストとして、投資判断においては事業計画を評価し、厳正なDD(デューデリジェンス:投資対象の企業や価値、リスク等の調査)を行っていますが、渡邉代表が自社の商品に誇りを持たれているのも強く響きました。
好岡:
リモートワークやフレックス制度、時短勤務などは活用しやすくすることで、働いている場所やライフスタイルに関係なく、働きやすい環境を目指しています。時短制度では勤務時間帯も本人の意思を尊重しています。
別府:
弊社の初回出資(シリーズC)以降、従業員が増えていますね。
好岡:
女性従業員も増える中で課題が見えてきて、出産後に職場復帰してから次回評価時期まで(半年以上)は、時短勤務でもフルタイム勤務時と同額の給与を保障する制度を導入しました。まだまだ不安定な時期で出費もかさむのに収入が減ると大変なので、仕事と子育ての両立の準備を支援するため、代表の渡邉が発案しました。
好岡:
評価基準に違いはありません。業務内容によりますが、基本的には当社は働いた時間で評価するのではなく、いずれも如何に能力を発揮しアウトプットできているかを見ています。
好岡:
プロアスリートの従業員は、競技活動の時間も上限を設けて出勤扱いとしたり、平日の試合時や日本代表に選出された際の合宿参加には特別休暇を付与したりしています。夢を応援するための試みですが、根気強さなど、アスリートの特性が発揮され、業務でも活躍いただいています。
好岡:
大前提として、性別に関わらず能力や適性をフラットに評価すべきだと考えていますが、やはりライフスタイルの変化による影響を大きく受けるのは女性ですので、女性を取締役などのポジションに選出しにくいと思われてしまう、女性自身もそういったポジションに就くことを躊躇する現状を変えるための施策が必要だと思います。例えば、役員は育児休業給付金が支給されないなど育児休業中の賃金が保障されない現状についても、何らかの対応が必要かもしれません。当社としては“制度がないのなら自分たちで作ろう”というスタンスなので、自分自身も体験しながら何が必要なのかを考え、組織に落とし込んでいきたいと思います。
好岡:
そういった固定観念は他にもあると思います。日本では家事や育児のアウトソースがまだまだ一般的ではないように感じます。女性活躍の推進を本気で目指すなら、こういったところも変革が必要だと思います。
大山さん(以下「大山」):
JOC(日本オリンピック委員会)のアスリート就職支援事業を通じて、お声掛けいただきました。
大山:
出社できないことも多いのですが、オンライン会議などで密にコミュニケーションをとっています。アスリート就職の場合は出社しなくてよいという企業もありますが、私自身は会社と繋がっていたいと考えています。
大山:
私は2019年に障がいを持ち、言葉が適切か分かりませんが、健常者として当たり前だったことが突然出来なくなり、生きづらいと感じることが多くありました。バリアフリーが推奨されているとは言え、車椅子ユーザーや身体障がい者が不便を感じることは沢山あります。マイノリティの方たちが社会で活躍、活動していく中で、あまり意識してしまうと、マイノリティもマジョリティも過敏になり過ぎることがあると思いますので、健常者と障がい者という線引きを意識せずに、お互い思いやりを持って共存していくことで、お互いきちんと生活できるのではないかと思います。